セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
✿パーティー✿
ポカポカ陽気で、朝からの不快な気分が、少しずつ吹き飛んで行った。
私は、駅に向かって足早に歩いていた。
すると、私の目の前に突然、真っ白なものが現れた。
ん?
ベンツ?
翼?
「奏音、おはよう」
窓から、男らしい顔つきで白い歯を見せながら、翼は爽やかに言った。
「つ、翼、おはよう。どうしたの?」
高鳴る鼓動。
「家、この辺かなと思ってたら、たまたま見つけた。俺って強運だよな」
「そ、そうなんだ。びっくりしたぁ」
さっきまで、玲於と一緒だったなんて、いや、隣人になっちゃったなんて、口が裂けても言えない。
「乗れよ、送るよ」
翼は優しく言った。
「うん、ありがとう」
私は素直に甘えることにした。
私は、駅に向かって足早に歩いていた。
すると、私の目の前に突然、真っ白なものが現れた。
ん?
ベンツ?
翼?
「奏音、おはよう」
窓から、男らしい顔つきで白い歯を見せながら、翼は爽やかに言った。
「つ、翼、おはよう。どうしたの?」
高鳴る鼓動。
「家、この辺かなと思ってたら、たまたま見つけた。俺って強運だよな」
「そ、そうなんだ。びっくりしたぁ」
さっきまで、玲於と一緒だったなんて、いや、隣人になっちゃったなんて、口が裂けても言えない。
「乗れよ、送るよ」
翼は優しく言った。
「うん、ありがとう」
私は素直に甘えることにした。