セレブ結婚の甘い落とし穴【完】


「ふぅー」
私はどっぷりロビーにあるソファーに座り込んだ。
お水が異常に美味しく感じる。

1人になれた開放感もあり、私は徐々に冷静さを取り戻してきていた。


すると、化粧室帰りの女性達がなんやらヒソヒソと話しながら帰ってきた。


「ねぇー国木田翼が、婚約者連れてきたらしいよ」

「えっ、うそ、ショック」


「本当に?偽物じゃない?」


「聞き間違いじゃないの?」


なにこれ?
私のこと?
耐えれないよ。


私は、その場に居づらくなり、今度は私が化粧室へ向かった。


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