セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
私は逃げるようにトイレに駆け込んだ。
「何あれ?怖い…」
私は大きく深呼吸をする。
そうか…
イケメン御曹司の彼女だもん、敵はたくさん作るよね…
私が浅はかだった。
ってか、偽者?
そうか、私は誰かの代わりに呼ばれたんだ。
きっとそうだ。
オシャレな間接照明から照らされた自分の顔が哀れに見えて、なんだかとても情けなく悲しかった。
よし、帰ろう。
おままごとに付き合っては居られない。
私は利用されただけなんだ。