セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
「今夜は一緒にいよう」
私は心臓がビクッとした。
「奏音の家、招待してくれない?」
私は慌てて首を横に振った。
「うちは狭いし汚いし…」
必死で言い訳をする。
「構わないよ…いいだろ?」
「……いやぁ…」
私はかなり困り出した。
「なら、俺ん家来るか?」
「……あ、ああ、はい。お願いします」
良かった。
私はホッとした。
玲於みたいな強引さがなくて安堵感に包まれた。
「でも、着替えたいだろ?車乗れ、送るよ」
え?
やっぱ家は行くの?
まぁ、確かに着替えたい。
でも、家がバレたくないんだよね…
はーなんとかなるか?
うん、大丈夫なはず。