セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
「で、どこに来るの?」
私は恐る恐る聞いた。

里穂はテーブルをトントンと人差し指でさした。
「とりあえず、この店」


「え?ここ?何時に来るの?」

私は思わず時計を見る。

「うーん、2時位には多分……」


「ひぇー友達連れて、そんな早く来るの?」
私は、ボールのように目を丸くする。


あと、30分位じゃん。


「うん、なんか一緒にいたみたい。だから、ちょうど良いって」
里穂は満足気に話す。


「里穂、待って、私、メイク直してくるー」

私は慌てふためき化粧室に駆け込んだ。




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