セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
「……」
なんて愚かなことを言うんだ…
呆れてしまう。
「い、いや、私は翼と2人がいいの」
そう言いながら、翼の左腕に手を回した。
そして、猫のようにふにゃふにゃ甘えて見せた。
「奏音、どうした?わかったよ。玲於、ごめんな、わりぃ。またな」
翼は、私の気持ちを温かく受け入れてくれた。
よかった…
は?
待って?
でも、翼は家に来るんだよね?
大丈夫かな?
心配……
玲於大人しくしてて。
お願い。