セレブ結婚の甘い落とし穴【完】

玄関がどこにあるのかわからないくらい高い塀と緑の木々が大きな家を取り囲んでいる。荘厳な雰囲気が外にまで深く浸透している。


やっと玄関らしき所に着くと自動にドアが開き、白いベンツはそのまま中へ突き進んだ。

すると、緑の鮮やかなトンネルを抜け出したら、100メートル位先に1人の執事らしき男性が、立っており、私達を迎え入れてくれた。


「どうぞ、ようこそお越し下さいました。私は執事の秋山です」
車の扉を開け、執事の秋山さんは挨拶してくれた。


「お招きありがとうございます。皆川奏音です。よろしくお願いします」
私は丁寧に挨拶をした。


「こちらへどうぞ」
上品に丁寧に優しく案内してくれた。

「奏音、行くぞ」


「はい」
私は翼の後を小走りに追った。