セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
✿ドライブ✿
春の風が爽やかに優しい音を立てている。
私達は、翼の車が停車してある前まで、ゆっくり歩いて来た。
「これだよ、俺の車」
太陽の光に反射して、私達の姿を見事に映し出す白い美しいベンツ。
毎日、洗車してるのかと聞きたくなるような鮮やかなきらめいた白色。
「俺と里穂は、後ろ乗るな」
玲於は、何気なく言った。
えぇー
私、助手席?
ちょっと……
里穂、代わって…
とは言うものの、それは変か、やっぱり。
私は、心臓をバクバクさせながら、真っ白なベンツの助手席に乗り込んだ。
「さあ、出発だ」
翼がテンションを上げていく。
運転席に座った翼は一段とかっこよく見えた。
「わぁーい」
里穂は無邪気な声を出す。
私は……
「よろしくお願いします」
としか言えなかった。
私達は、翼の車が停車してある前まで、ゆっくり歩いて来た。
「これだよ、俺の車」
太陽の光に反射して、私達の姿を見事に映し出す白い美しいベンツ。
毎日、洗車してるのかと聞きたくなるような鮮やかなきらめいた白色。
「俺と里穂は、後ろ乗るな」
玲於は、何気なく言った。
えぇー
私、助手席?
ちょっと……
里穂、代わって…
とは言うものの、それは変か、やっぱり。
私は、心臓をバクバクさせながら、真っ白なベンツの助手席に乗り込んだ。
「さあ、出発だ」
翼がテンションを上げていく。
運転席に座った翼は一段とかっこよく見えた。
「わぁーい」
里穂は無邪気な声を出す。
私は……
「よろしくお願いします」
としか言えなかった。