君は何がしたいの?
「ですが、進行を遅らせることは出来ます。
これからどうするか、おばあさんが目を覚ましてから相談しましょう。」


何で・・・
おばあちゃんが・・・
あんなに元気そうだったのに・・・
無理してたのかな・・・
そんなことを思っていると、また涙が込み上げてきた
だけど、ここで泣いたら迷惑だし
私はおばあちゃんの唯一の身内なんだからしっかりしなきゃと思い、何とか堪えることが出来た
彼は、私の横にずっといてくれた。


医者が、「今日はもう帰りなさい。
おばあさんは私が見ておきますから」
と言ったので仕方なく帰ることにした。

彼は、誰かに電話して
『送る』
と言った。
帰り道、ずっと無言だった。
いつもうるさい彼からはありえなかった
それから少したって、家についてもう彼とさよならする時に
勢いで彼の服を引っ張ってしまった。
彼は驚いた顔をしていた
でも、一人になりたくなかった。だから、
「お願い・・・一緒にいて・・・」
気づいたら震えた声でそう言っていた
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