君は何がしたいの?
だが、その考えは裏切られた。
それどころか、毎日毎日しつこく喋りかけてきた。
どうでもいいことばかり。
『昨日、何食べたの?』とか
『ねぇーねぇー、このアニメ知ってる?』とか
『あの先生、実はカツラ被ってるんだよ!』とか
それは休み時間まで続き、私は、とうとう我慢出来ず、
ある休み時間に教室で
「うるさい…」と言ってしまった。
すると彼は、嬉しそうな顔をして
『やったー!喋ってくれたー!』
と心の底から嬉しそうに笑った!
私は、(私だって喋るわ)っと思いながらも、その無邪気な笑顔に羨ましいと思った。
私は、こんな顔でもう笑えない…
『笑えるよ!大丈夫!俺が笑わせるよ!』
えっ・・・
(私、声に出てた?!)
『出てたよっ!』
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
『あははっ!
ビックリしてるー!』
何…テレパシー能力者?
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