【短編】連鎖
母親からひとしきり暴力を受けた絵梨花であったが、
ようやくそれも終わり、
ほっとする事が出来た絵梨花。

しかしようやく母親の暴力から解放されほっとしたものの、
翌日から学校へと行かなければならず、
絵梨花は憂鬱な気分に晒されていた。

そして月曜日、
学校へと登校した絵梨花であったが、
美咲達の絵梨花に対する態度は依然変わらぬままであった。

しかしそれも、
今では美咲と楓の二人だけであり、
ほかのクラスメイト達の態度は軟化していた。

「久しぶりね絵梨花、
またいじめられに来たの?
良くもまあ来れたじゃない、
また思いきりいたぶってあげるから覚悟しなさいよ」

そんな美咲の言葉に恐怖を覚えながらも、
出来る限り毅然とした態度で応える絵梨花。

「出来るもんならやってみなさいよ、
あんた達でしょ本間にチクッたの」

「だからなんだって言うのよ、
別に良いじゃない本当の事なんだから」

「そうね、別に良いわ、
だけど本間も気付いてるみたいよ、
今度はあたしがいじめにあっている事」
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