【短編】連鎖
【第三章】
この頃の絵梨花は、
いじめに遭いながらもやっとの事で登校しており、
学校ではいじめに遭い、
家に帰れば母親からの暴力が待っている日々であった。

そんなある日の夜、
絵梨花が家で寝ていると亡くなったはずの加奈が夢に現れた。

「絵梨花どうして?
小学生の頃はあたし達あんなに仲良かったのに、
どうしてあたしの事いじめるの?
あたし友達だと思っていたのに、
そんな絵梨花にいじめられて辛かったんだよ」

そんな加奈の声にうなされ、
絵梨花は夢の中で何度も謝っていた。

「ごめんなさい、ごめんなさい、
ごめんなさい、ごめんなさい、
あたしが悪かったわ、
お願いもう許して、
許して下さいお願いします!」

そこで目が覚めた絵梨花、
途端にパッと目を開け勢いよく布団をまくり上げると、
上体を起こした。

ここで目を覚ますと、
絵梨花はもう一度加奈に謝罪する。

「加奈、あたしがバカだったわ、
まさか加奈が死んでしまうなんて思わなかったの、
ごめんなさい加奈、
お願いゆるして……」
< 28 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop