【短編】連鎖
翌日学校へと向かった絵梨花であったが、
夕べの夢の内容が気になって仕方なかった。

それでもまだいじめは続く。

そしてこの日も絵梨花に対するいじめは行われ、
ようやく帰宅すると今度は母親の暴力が待っていた。

この頃の絵理は、
日ごろの仕事のストレスのはけ口に絵梨花に対し暴力を振るっており、
それが徐々にエスカレートしていった。

「課長キモいんだよ!
若い子ばかりやさしくしてんじゃねえよ、
もっと平等に扱え、自分のミスを部下に押し付けんじゃねえよ」

そうしてひとしきり絵梨花をストレスのはけ口として暴力を振るうと、
スッキリしたのかようやくそれは終わりを迎えた。

するとこの日も、
絵梨花が夜寝ていると夢の中に加奈が現れた。

「ねえ絵梨花、
どうしてあたしの事をいじめたの?
あれほど仲良かったのに、
友達だと思っていたのに、
あれは偽りだったの?
毎日辛かったのよ」

すると絵梨花は、
この日も夢の中で謝っていた。
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