水月夜
まさか同じクラスの女子のひとりがクラス全員の悪口を言うとは思わなかったのだろう。
誰かひとりの悪口だけならよくある話だが、クラスメイト全員の悪口というのはさすがに千尋も聞いたことがないと思う。
「それ、私を騙すために作ったガセネタでしょ? またまた梨沙ってば嘘がうまいんだから〜」
驚いていたけど、今の言葉が嘘だと自分に言い聞かせている千尋。
学級委員の千尋は簡単には信じないか。
でも、悪口を言ってたのは本当なんだよ。
「嘘じゃないよ。ガセネタでもない。私、はっきりと聞いたんだから。同じグループのメンバーである私たちの悪口も言ってた」
「ま、マジ?」
「うん。紀子は適当すぎて頼りにならない、ヒロエはひっつき虫みたいにくっつくからウザい。私は空気読めないしクラスでの好感度を上げようとしてるって」
私がペラペラとしゃべっていくうちに、千尋の顔がみるみる真っ赤になった。
驚きから怒りに変化したのがわかる。
同じグループのメンバーの私とヒロエと紀子の悪口を言っていた、というところで怒っているらしい。
誰かひとりの悪口だけならよくある話だが、クラスメイト全員の悪口というのはさすがに千尋も聞いたことがないと思う。
「それ、私を騙すために作ったガセネタでしょ? またまた梨沙ってば嘘がうまいんだから〜」
驚いていたけど、今の言葉が嘘だと自分に言い聞かせている千尋。
学級委員の千尋は簡単には信じないか。
でも、悪口を言ってたのは本当なんだよ。
「嘘じゃないよ。ガセネタでもない。私、はっきりと聞いたんだから。同じグループのメンバーである私たちの悪口も言ってた」
「ま、マジ?」
「うん。紀子は適当すぎて頼りにならない、ヒロエはひっつき虫みたいにくっつくからウザい。私は空気読めないしクラスでの好感度を上げようとしてるって」
私がペラペラとしゃべっていくうちに、千尋の顔がみるみる真っ赤になった。
驚きから怒りに変化したのがわかる。
同じグループのメンバーの私とヒロエと紀子の悪口を言っていた、というところで怒っているらしい。