水月夜
深いため息を再びついていると、うしろから肩をポンッと軽く叩かれた。
うしろを見て、雨宮くんではないことに胸を撫でおろす。
「……緒方先輩ですか。おはようございます」
「おはよう、柏木ちゃん」
私の肩を叩いたのは緒方先輩だった。
緒方先輩だとわかって安心しているが、うまく笑うことができない。
きっと、心のどこかで雨宮くんのことを意識しているからだろう。
うまく笑えない私を見て、緒方先輩が不思議そうな顔をする。
「柏木ちゃん? どうしたの?」
「じつは私、いまだに友達が死んだことを受け入れられなくて……」
うしろを見て、雨宮くんではないことに胸を撫でおろす。
「……緒方先輩ですか。おはようございます」
「おはよう、柏木ちゃん」
私の肩を叩いたのは緒方先輩だった。
緒方先輩だとわかって安心しているが、うまく笑うことができない。
きっと、心のどこかで雨宮くんのことを意識しているからだろう。
うまく笑えない私を見て、緒方先輩が不思議そうな顔をする。
「柏木ちゃん? どうしたの?」
「じつは私、いまだに友達が死んだことを受け入れられなくて……」