水月夜
……異変?
「どんな異変?」
私が問いかけると、聖奈は表情を崩さずにスマホの画面を見せてきた。
「たとえば、こんなのとか」
画面には、ものが散乱している部屋が映しだされていた。
「あと、誰もいないのに部屋の電気が突然消えたり、真っ暗な部屋に真っ白な手が浮かんでたり」
あっ……!
それ、千尋が体験した現象だ。
そう思ったのは雨宮くんも同じだったようで、こちらに身を乗りだしてきた。
「……矢畑」
「ん? なに?」
「それ、猪狩が体験した現象と同じやつだよ」
「えっ、嘘⁉︎ 千尋が⁉︎」
「どんな異変?」
私が問いかけると、聖奈は表情を崩さずにスマホの画面を見せてきた。
「たとえば、こんなのとか」
画面には、ものが散乱している部屋が映しだされていた。
「あと、誰もいないのに部屋の電気が突然消えたり、真っ暗な部屋に真っ白な手が浮かんでたり」
あっ……!
それ、千尋が体験した現象だ。
そう思ったのは雨宮くんも同じだったようで、こちらに身を乗りだしてきた。
「……矢畑」
「ん? なに?」
「それ、猪狩が体験した現象と同じやつだよ」
「えっ、嘘⁉︎ 千尋が⁉︎」