水月夜
☆☆☆
電車に乗り、私と雨宮くんと聖奈と天馬くんは、入間までやってきた。
入間に着いたのはいいけど、どれくらい歩けば『水月夜』の作者が死ぬまで住んでいた屋敷にたどり着けるんだろう。
『水月夜』の作者が死ぬまで住んでいた屋敷があると教えてくれた聖奈に問いかける。
「ねぇ、聖奈。室谷マリコさんが住んでいた屋敷ってどのくらいの距離にあるの?」
「私たちがいる駅前から歩いて15分のところにあるよ」
「そんな情報、どうやって手に入れたの?」
聖奈は昨日のうちにその情報を得たのかな。
「私のお父さん、都市伝説マニアだから、お父さんに教えてもらったんだ」