水月夜
久保さんが本性を私たちの前で見せても、雨宮くんだけは冷静さを保っている。
すごいな、雨宮くん。
感心しながら、雨宮くんと久保さんの会話に耳をすました。
「自分のために死んでくれって、普通他人に言うかよ!」
「俺にとって他人の命より自分の命のほうが大切なんだよ。君だって、そう思うでしょ?」
「んなわけあるか! 俺はあんたと違って、誰かを傷つけたりしない!」
「へぇ、そうなんだ。たとえ自分が死ぬことになっても、そう言えるのかな?」
雨宮くんに責められても、ニヤニヤといやらしい表情を崩さない久保さん。
すごいな、雨宮くん。
感心しながら、雨宮くんと久保さんの会話に耳をすました。
「自分のために死んでくれって、普通他人に言うかよ!」
「俺にとって他人の命より自分の命のほうが大切なんだよ。君だって、そう思うでしょ?」
「んなわけあるか! 俺はあんたと違って、誰かを傷つけたりしない!」
「へぇ、そうなんだ。たとえ自分が死ぬことになっても、そう言えるのかな?」
雨宮くんに責められても、ニヤニヤといやらしい表情を崩さない久保さん。