水月夜
私にバレていたにもかかわらず、呆然とした表情を隠して私に駆け寄る直美は、やっぱりなにを考えているのかわからない。
モヤモヤした気持ちが心を支配するのを感じつつ、買ってきた3人分のジュースを近くの机の上に置いた。
自販機で買ったのは炭酸入りのグレープジュース、桃の味がする果肉入りジュース、そして直美が一番好きなサイダーだ。
3本のペットボトルのジュースを見ても笑顔を崩さない直美たちにほっと胸を撫でおろす。
「やったー、大好きなサイダーがある! じゃあ、さっそくサイダー飲んじゃおう」
ルンルン気分でサイダーのペットボトルを直美が取った。
10年も一緒にいるから、親友の好きなものを間違えるわけがない。
残るヒロエと紀子もそれぞれ好きなジュースを手に取っていく。
と、そのとき。
手前側のドアからクラスメイトの女子が入ってきて、直美たち3人の姿を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。
「大坪さん、勝手に私の机使わないで! これから席に座って勉強したいんだけど」
モヤモヤした気持ちが心を支配するのを感じつつ、買ってきた3人分のジュースを近くの机の上に置いた。
自販機で買ったのは炭酸入りのグレープジュース、桃の味がする果肉入りジュース、そして直美が一番好きなサイダーだ。
3本のペットボトルのジュースを見ても笑顔を崩さない直美たちにほっと胸を撫でおろす。
「やったー、大好きなサイダーがある! じゃあ、さっそくサイダー飲んじゃおう」
ルンルン気分でサイダーのペットボトルを直美が取った。
10年も一緒にいるから、親友の好きなものを間違えるわけがない。
残るヒロエと紀子もそれぞれ好きなジュースを手に取っていく。
と、そのとき。
手前側のドアからクラスメイトの女子が入ってきて、直美たち3人の姿を見つけるとすぐに駆け寄ってきた。
「大坪さん、勝手に私の机使わないで! これから席に座って勉強したいんだけど」