ニセモノ夫婦~契約結婚ですが旦那様から甘く求められています~
君への嘘 ―颯馬side
ふと目が覚めた。カーテンがわずかに開いた窓の外は、霧に霞んでいた。
明け方に眠ったせいか、まぶたが重くまだ眠気がたゆたっている。上半身だけを起こしてベッドボードにある時計を覗くと、時刻は六時半を回ったところだった。
俺は昨夜のことを思い起こし、雑に頭をかいた。
我慢ができずに、欲望のままに小春を押し倒してしまった。小さい唇に何度もキスをして……。
反省している最中にも関わらず、そのときの少しとろんとした小春の表情が頭を過ぎるだけで全身が昨夜の熱を思い出す。
だんだんと理性が働かなくなってきているな。途中で我に返れたからよかったものの、あのまま襲っていたら最悪だった。
情けなくなってきて、思わず長い息をつく。
しかし、あれだけされても小春は抵抗しなかった。やはり、できないのか?
ずっと危惧していた通りだった。もどかしさが苦しく胸に迫り、俺はベッドから降りて自室を出る。
明け方に眠ったせいか、まぶたが重くまだ眠気がたゆたっている。上半身だけを起こしてベッドボードにある時計を覗くと、時刻は六時半を回ったところだった。
俺は昨夜のことを思い起こし、雑に頭をかいた。
我慢ができずに、欲望のままに小春を押し倒してしまった。小さい唇に何度もキスをして……。
反省している最中にも関わらず、そのときの少しとろんとした小春の表情が頭を過ぎるだけで全身が昨夜の熱を思い出す。
だんだんと理性が働かなくなってきているな。途中で我に返れたからよかったものの、あのまま襲っていたら最悪だった。
情けなくなってきて、思わず長い息をつく。
しかし、あれだけされても小春は抵抗しなかった。やはり、できないのか?
ずっと危惧していた通りだった。もどかしさが苦しく胸に迫り、俺はベッドから降りて自室を出る。