ニセモノ夫婦~契約結婚ですが旦那様から甘く求められています~
君はこれからも俺のもの
考えなしにマンションを出てきたものの、行くあてなんかなかった。昨日は夕方まで公園でぼーっと空を眺めて、駅前にあったビジネスホテルに泊まった。
颯馬さんから貰ったお金は使えずコンビニで自分の貯金を少しおろしてきたけれど、いつまでもこんなことをしていたってもったいないよね。とてもじゃないが連泊する気にはなれなかった。
それでも颯馬さんのそばにはいられない。これからどうしようか。
気がつくと、足は無意識に店の方へと向かっていた。
結局、私が逃げ込める場所はここしかないのだ。けれど、こんなところにいたらすぐに颯馬さんに見つかってしまうよね。
思い悩んでいて、はっと我に返った。
私、どうして颯馬さんが捜しに来てくれる前提だったんだろう。来ないかもしれないのに。というより、来るはずないよね。好きでもないこんな面倒臭い女を捜さなくても、また都合が合う人がいればその方がいいに決まっている。
自分で考えながらも、切なさに胸がずきんと痛む。
颯馬さんから貰ったお金は使えずコンビニで自分の貯金を少しおろしてきたけれど、いつまでもこんなことをしていたってもったいないよね。とてもじゃないが連泊する気にはなれなかった。
それでも颯馬さんのそばにはいられない。これからどうしようか。
気がつくと、足は無意識に店の方へと向かっていた。
結局、私が逃げ込める場所はここしかないのだ。けれど、こんなところにいたらすぐに颯馬さんに見つかってしまうよね。
思い悩んでいて、はっと我に返った。
私、どうして颯馬さんが捜しに来てくれる前提だったんだろう。来ないかもしれないのに。というより、来るはずないよね。好きでもないこんな面倒臭い女を捜さなくても、また都合が合う人がいればその方がいいに決まっている。
自分で考えながらも、切なさに胸がずきんと痛む。