蛍火
2日目。その日は1日ごろごろの居間に転がりながら、たわいもない話ばかりをした。
「ゆうは部活入ってないんだっけ」
「あの親だから何があるか分からないからな…放課後はあまり拘束されたくなかったし」
「あー、そういう感じ?親思いだね」
「いやほとんど自分の為だけどな…だいたいあの人たちがしでかすと俺にまで被害が及ぶんだ」
「ふふふ」
ましろはよく笑うようになった。でも、それは面白いからとかそういうのじゃなくて、遠慮をしなくなったからだけなんじゃないかなと思う。
我慢をしなくなった、と言えばいいのか。それは良いことのように思う。思うのに。
それがどうにも優夜の心をざわめかせるだなんて、おかしいだろうか。
「ゆうは部活入ってないんだっけ」
「あの親だから何があるか分からないからな…放課後はあまり拘束されたくなかったし」
「あー、そういう感じ?親思いだね」
「いやほとんど自分の為だけどな…だいたいあの人たちがしでかすと俺にまで被害が及ぶんだ」
「ふふふ」
ましろはよく笑うようになった。でも、それは面白いからとかそういうのじゃなくて、遠慮をしなくなったからだけなんじゃないかなと思う。
我慢をしなくなった、と言えばいいのか。それは良いことのように思う。思うのに。
それがどうにも優夜の心をざわめかせるだなんて、おかしいだろうか。