好きとか言ってやんない。



気づけば確かに半年だ

森純夏が俺を追いかけ回すようになってから。



きっとあの冬が原因なんだけど、もう思い起こす気なんて更々ない。


あいつはそれからほとんど毎日やってきて


『私、森純夏っていうの!1年A組の…あ、ちょっ』


俺がガン無視したって、


『もー、あっそくらい言ってくれてもいいのに』


なんかちょっとずれてるし。


やっかみで女に囲まれたって


『な、なにさー!シノ君を好こうがどうしようが…勝手だよ!』


怖がって声裏返っても、跳ねて飛んで走って自分にまっすぐだし。


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