ハツコイ 2
相変わらずの日々
「それでは…カンパーイ!!」
いつもの週末。
いつもの二階会。
隣には…
いつもの、大好きな人の笑顔。
「ん?どうした?柚。」
「ううん。何でもないよ。」
私の視線に気づいた琉偉が、首を傾げる。
「ちょっと柚奈ぁ!見つめ合うのは二人だけの時にしなさいよ!!」
あーみんに指摘され、顔がカアっと熱くなる。
「いいじゃない、それだけラブラブだってことでしょ。ねえ、柚奈?」
「う…ハイ……。」
百合さんの優しいフォローでさえも、今は恥ずかしすぎる。
「何だ何だあ?また二人のノロケ話聞かされるのかよー。」
「いいじゃん、二人は今や二階会の名物カップルってことで!」
シゲさんやりょうちゃんにまでからかわれて、本当に恥ずかしいけれど…
どれもこれも、みんなの言うとおりで。
大好きな琉偉と、変わらず幸せな毎日を過ごしています。
二階会には、かつては芽衣ちゃんという子もいたんだけど…
いろいろあって、彼女はその後、引っ越してしまった。
でも、笑顔で別れられたから、その後何度か会社ですれ違った時も、少し立ち話できるくらいになれて、本当に良かった。