ハツコイ 2
琉偉が座っているベッドに行こうと思った時だった。




「よろしければ、奥様もどうぞ。」




店員さんがニコリと微笑みながら私に言った。





おおお…奥様………





みるみるうちに顔が熱くなっていくのが、自分でもわかった。




そんな私を見て、当然琉偉も察するわけで。





「ほーら、おいで?奥さん。」




ベッドの隣をぽんぽんとしながら、琉偉が笑いをこらえながら言った。




「…もうっ!」




いつまで経ってもからかわれる私。





でも…





幸せそうに笑ってくれる琉偉が見られるなら、それでもいいやって思ってしまうのは、重症かな。


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