ハツコイ 2
新たな一歩
会社創立50周年記念プロジェクトが立ち上がり、しばらく経った頃。
誰が発起人かはわからないけれど、突如プロジェクトメンバーで決起集会…という名の飲み会が行われた。
大きな会場を借りた飲み会の場。
いろんな部署の錚々たるメンバーがいるから、少し話をするだけでも刺激になる場。
始めはあーみんと一緒に回りながらいろんな人と話していたけど、いつのまにかあーみんとはぐれてしまい…
琉偉はどこだろう…と探していた、その時。
「君がデザイン課の倉科さん?」
声をかけられ振り返ると、そこには私を上から下まで舐め回すように見てくる男の人がいた。
うわー…なんだか苦手なタイプ…。
そう思った矢先、その人はニヤリと笑って言った。
「噂通り、可愛い子だね。キミ、結構社内で噂されてるからさ。」
…噂?
何の…??
「それより、これからちょっと抜け出さない?」
「え?あ、ちょ…」
酔っ払っているのか、私の腕を掴んで会場を出ようとする。
そんな時だった。
「加藤、それくらいにしとかないと、倉科の彼氏に怒られるぞ。」
誰が発起人かはわからないけれど、突如プロジェクトメンバーで決起集会…という名の飲み会が行われた。
大きな会場を借りた飲み会の場。
いろんな部署の錚々たるメンバーがいるから、少し話をするだけでも刺激になる場。
始めはあーみんと一緒に回りながらいろんな人と話していたけど、いつのまにかあーみんとはぐれてしまい…
琉偉はどこだろう…と探していた、その時。
「君がデザイン課の倉科さん?」
声をかけられ振り返ると、そこには私を上から下まで舐め回すように見てくる男の人がいた。
うわー…なんだか苦手なタイプ…。
そう思った矢先、その人はニヤリと笑って言った。
「噂通り、可愛い子だね。キミ、結構社内で噂されてるからさ。」
…噂?
何の…??
「それより、これからちょっと抜け出さない?」
「え?あ、ちょ…」
酔っ払っているのか、私の腕を掴んで会場を出ようとする。
そんな時だった。
「加藤、それくらいにしとかないと、倉科の彼氏に怒られるぞ。」