きみに花束を贈る日
学年の欄に「3」と書いていたから、先輩だとわかる。
色素の薄い瞳とはっきりした黒髪がとても似合っていて、なんだか先輩が座っている場所だけ別世界のようだった。
うまく言えないけれど、不思議と存在感がある。
「えーと、では水やり当番についてです。一人でやるのは大変なので二人ペアでお願いします。
ペアは担当の先生が事前に決めてくれたみたいなので今から読み上げていきます」
次々と名前が呼ばれていく。
わたしの名前が呼ばれたのは最後だった。
「最後に、一条くんと高山さん。ちょうど隣同士だね」
その言葉を聞いて横を見ると、先輩もわたしを見ていた。
「高山ってきみ?」
「はい、2年の高山綺彩です。あの、よろしくお願いします」
ぺこりと会釈をすると、先輩も返してくれた。
「3年の一条駿介。よろしく」
頬杖をつきながらわたしの方を見る先輩に何故だか見惚れてしまった。
はじめ見たときはクールで静かそうだなと思ったけれど、人懐っこい笑顔をしていて優しそう。
「水やり当番は、毎日朝担当と、放課後担当に分かれて行います。
希望の曜日と時間をプリントに記入して提出してください」
プリントを見ると、第一希望から第三希望まで書く欄がある。
色素の薄い瞳とはっきりした黒髪がとても似合っていて、なんだか先輩が座っている場所だけ別世界のようだった。
うまく言えないけれど、不思議と存在感がある。
「えーと、では水やり当番についてです。一人でやるのは大変なので二人ペアでお願いします。
ペアは担当の先生が事前に決めてくれたみたいなので今から読み上げていきます」
次々と名前が呼ばれていく。
わたしの名前が呼ばれたのは最後だった。
「最後に、一条くんと高山さん。ちょうど隣同士だね」
その言葉を聞いて横を見ると、先輩もわたしを見ていた。
「高山ってきみ?」
「はい、2年の高山綺彩です。あの、よろしくお願いします」
ぺこりと会釈をすると、先輩も返してくれた。
「3年の一条駿介。よろしく」
頬杖をつきながらわたしの方を見る先輩に何故だか見惚れてしまった。
はじめ見たときはクールで静かそうだなと思ったけれど、人懐っこい笑顔をしていて優しそう。
「水やり当番は、毎日朝担当と、放課後担当に分かれて行います。
希望の曜日と時間をプリントに記入して提出してください」
プリントを見ると、第一希望から第三希望まで書く欄がある。