明日キミに聴かせたい
その日、私はいつも聴いていたコウの歌声が耳に入らないことにモヤつきながら布団に入った。

早く発売日にならないかな。とまだまだやってこない日にちに気持ちはざわざわしていた。

そんな気持ちのざわつきの中で先輩とのやりとりをふと思い出したせいか、今頃先輩寝てるかな?
まさかスマホでゲームしたり動画見たりしてないよね?
いや、わからない。先輩ならやりかねない。
自分の体調なんかより私とのやりとりを優先していたぐらいの人だし。やりかねない。

その考えに行き着くと急に胸までもざわつき始めた。

彼女じゃないんだから何もこんなに気にすることないのにな。

彼女じゃないんだから……

彼女、彼女、かのじょ、かの、じょ、、、


「彼女…じゃないし……」





ああもうなんか心臓うるさい!!!!



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