明日キミに聴かせたい
全てが夢ならいいのにな。
この目を開いたら春音がいて「またサボる気?」と笑ってくれたりしないかな。
今でも思う事がひとつだけある。
それは、本当は絶対に思っちゃいけないことなのは知っているし、思わずに生きていけならどんなにいいだろうとも思う。
春音に言ったらバカと言われるかもしれないけれど、それならそれでも構わないんだ。
俺は、今でも春音を追い詰めた奴らが憎くて憎くて堪らないし、どこかで春音と同じ目に遭えばいいのに。とか、苦しめ。泣き叫んで助けを求めて沢山の絶望を味わって夜も眠れないぐらい恐怖に怯えて過ごせ。
絶対に簡単に命を絶たせない。生きて生きていく度に地獄を味わえ。
そんな思いがずっとずっと奥にあるんだ。
なぁ春音、君はなんて言うかな?
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「長い話になってごめんね…」
そう言って話し終えた高志さんの目にはうっすら涙が見えた。