明日キミに聴かせたい
奈津が「またね」と晩ご飯を食べずに帰った後、玄関で母に笑われた理由がわからず、帰ってきた父にも笑われて、何がおかしいのか気持ち悪くなって洗面所に向かった。
「はああ??何これぇええ?!」
鏡を見ると、自分の頬にペンで何か文字が書かれていた。
「ハ・ル・ス・キ?」
羽流、好き。
頭の中ですぐに漢字に変換され、私は怒りを通り越して思わず笑ってしまった。
「奈津め~」
そう思いながら鏡越しにスマホでパシャッと撮影をして保存した。
母に「愛の告白落としちゃったんだ」と言われたのはお風呂から上がった時だった。
水性でしたからね。と思いながら「まぁね」と返して部屋に戻った私は、奈津にメッセージを送ろうとアプリを開いたけれど、目に入った【花瀬名雄】の文字にピタッと指が止まってしまった。
そろそろ返さなきゃだよね?と思うくせに、また今日も返事を打てずにアプリを閉じた。
「はああ??何これぇええ?!」
鏡を見ると、自分の頬にペンで何か文字が書かれていた。
「ハ・ル・ス・キ?」
羽流、好き。
頭の中ですぐに漢字に変換され、私は怒りを通り越して思わず笑ってしまった。
「奈津め~」
そう思いながら鏡越しにスマホでパシャッと撮影をして保存した。
母に「愛の告白落としちゃったんだ」と言われたのはお風呂から上がった時だった。
水性でしたからね。と思いながら「まぁね」と返して部屋に戻った私は、奈津にメッセージを送ろうとアプリを開いたけれど、目に入った【花瀬名雄】の文字にピタッと指が止まってしまった。
そろそろ返さなきゃだよね?と思うくせに、また今日も返事を打てずにアプリを閉じた。