明日キミに聴かせたい

「白神さんてさ、神の子ってマジ?」と声をかけてきたのは、お昼休みに席でお弁当を一人で食べようとした時だった。

「え?」

顔を上げると、3人組の女子が私の席を囲むように立っていた。

その内の一人の女子が「だから~白神さんて神の子ってマジ?」と上げた私の顔に自分の顔を近づけてきた。

「ち、違う…けど…なんで?」

「へ?」

「だ、だから…違う…って…」

「声ちっさすぎて聞えませーん!あはははは」


そう言って3人は笑いながら私の席からいなくなった。

そして始まりを告げるかのように移動教室から戻ると私の机には……


ー白神神の子ー


と落書きがされてあった。


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