明日キミに聴かせたい
その日から私は学校に行かなくなり、家からも出なくなった。
母は私の話を聞きながら私の手をずっと握りしめながら泣き、父は私の頭を何度も触れながら「よく頑張ったな。辛かったな…」と涙ながらに呟いていた。
母から連絡を受けたのか、奈津が泣きながら家にやって来るなり私をぎゅっと抱きしめながら「ごめんね、ごめんね羽流」とずっと謝っていた。
そしてあの時、私が奈津に話そうと教室に行った時の事を涙ながらに話した。
「あの時…気づいて…あげれてれば…っく…ごめん、ごめんね…羽流…私…羽流の親友なのに…羽流が苦しい時に気づけなかった…なんて……」
奈津はその日私の部屋に泊まると、ずっと私の手を握りしめて離さなかった。