明日キミに聴かせたい

「あ、あ、あ、」

いけないいけない！！つい声が某有名名アニメ映画の有名キャラみたいな声になってしまっているぞ私。恥ずかしいとどんどん顔が火照っていくのを感じながら自分の上に乗るイケメン男子生徒を見つめていた。

すると、イケメン男子生徒は私と目を合わせたまま「大丈夫？」と言いながらゆっくり私をその場に座らせた。


「あ、はい……大丈夫です…」

「そう。なら良かった」

すると、イケメン男子生徒の後ろから見たことある人物が飛んでいってたパンを手に駆け寄ってきたので、私は思わず「花瀬名雄！！」と指差してしまった。

「こらこら、人に指差しちゃいけませんて言われなかった？」と言ってクスっと笑ったイケメン男子生徒の笑みが堪らなく私の胸を射抜いた。