明日キミに聴かせたい
「先輩、羽流の事本気なんですか?」
遠回しなんて面倒で、直球で先輩に問いかけると、先輩は迷いも間もなく「うん」と言った。
「いつからなんで羽流の事好きなんですか?」
「ああー、それは黙秘」
「じゃあなんで橘先輩にあんなこと頼んだんですか?」
「え?ああ~羽流ちゃ……あ、羽流さん突然学校で見かけなくなって、なんとか連絡先知りたくてさ…そしたら橘から不登校になってるらしいって聞いて、やっぱそうなんだって思って……」
「やっぱ?」
「うん。桜の木の話は聞いてるかな?」
「ああ~花瀬先輩が嘘ついたやつですよね」
「それは本当にごめん。でもあの日俺もあそこに居合わせてたんだ。その時、女子たちが彼女の名前を大声で笑いながら呼んでてさ…普通仲良かったら振り返って笑って言い返したりするじゃん?でも彼女はただ立ち尽くしててさ、その時ちょっと違和感があって……もしかしてって……」
続けて花瀬名雄は、橘先輩から聞いた時、マジかと思いながら自分がもっと早く声をかけていたら……なんてとさも自分なら助けられたみたいな言い方をした。
私は思わず「は?」と呟いていた。
遠回しなんて面倒で、直球で先輩に問いかけると、先輩は迷いも間もなく「うん」と言った。
「いつからなんで羽流の事好きなんですか?」
「ああー、それは黙秘」
「じゃあなんで橘先輩にあんなこと頼んだんですか?」
「え?ああ~羽流ちゃ……あ、羽流さん突然学校で見かけなくなって、なんとか連絡先知りたくてさ…そしたら橘から不登校になってるらしいって聞いて、やっぱそうなんだって思って……」
「やっぱ?」
「うん。桜の木の話は聞いてるかな?」
「ああ~花瀬先輩が嘘ついたやつですよね」
「それは本当にごめん。でもあの日俺もあそこに居合わせてたんだ。その時、女子たちが彼女の名前を大声で笑いながら呼んでてさ…普通仲良かったら振り返って笑って言い返したりするじゃん?でも彼女はただ立ち尽くしててさ、その時ちょっと違和感があって……もしかしてって……」
続けて花瀬名雄は、橘先輩から聞いた時、マジかと思いながら自分がもっと早く声をかけていたら……なんてとさも自分なら助けられたみたいな言い方をした。
私は思わず「は?」と呟いていた。