俺様ホストは 溺愛率100%
タクシーがアパートの前に到着すると、いつものように部屋の前まで流星さんは送ってくれる。
「戸締まりしっかりな。後、明日の朝7時に帰って来るから起きて待ってろよ」
「はい…」
翌日に学校が休みの日は、流星さんはアパートにやって来る。
食パンか、クロワッサン片手に。
No.1ホストが女子高生のアパートにやって来ることにも、慣れてきた。
「後、明日は遊園地行くからな。デート服、考えとけよ?」
「!」
ゆ…遊園地!?
突然の食事以外のお誘いに、ビックリして目を見開く。
「そんなに嬉しいのか?」
七海の反応に、何を勘違いしているのか流星がニヤリと笑った。
う…嬉しい?
まさか……
ただでさえ、流星さん目立つのに!
ランチ行くのにも、女子の視線が痛いのに!!
遊園地なんか行ったら……
すれ違う女子にジロジロと見られー…
“ちんちくりんなガキ”
絶対そう言われるに決まってる。