俺様ホストは 溺愛率100%
ガチャー…
「り…流星さん…おはよう…」
玄関扉を開けながら苦笑いで出迎えると、そこにいたのはー…
「やっぱりな。流星さんの言う通り、支度してないわ」
「…あ…え?」
面倒くさそうな表情で腕を組み、仁王立ちで立つ大樹だった。
前に、流星さんの荷物を届けてくれた金髪の人!
思わぬ登場人物に、目を見開き声も出ない。
何で…また…この人がー…
てか、流星さんは?
扉の外をキョロキョロと見ても、流星さんがいる気配がない。
「流星さんはまだ仕事だよ。7時に約束してるから、迎えに行ってやってくれって頼まれたんだ」
ぶっきらぼうに、大樹が言った。
「あ…そう…ですか…」
仕事……
そっか…仕事かー…
ホッ…
何故か心がホッとし、肩の力が抜けた。
良かった!
洋服決まってなかったし、これでちんちくりんなガキって言われなくて済む!
「仕事なら残念です。じゃ、今日はこれで…」
遊園地の話はなかったことに…と思って、玄関扉を閉めようとしたがー…