俺様ホストは 溺愛率100%
「流星さん、女子高生相手に罪作りですね」
「何が?」
苦笑いしながら、大樹が言った。
「由奈は、流星さんに奢ってもらうのが心苦しいんですって。だから、割り勘にしたいって…ぷぷぷ」
大樹は最後まで言えず、途中で笑いだしてしまった。
「ちょ……大樹さん!?」
流星さんに言わないでとは言ってないけど、何も本人の前で言わなくても!
てか、笑いすぎ!!
さっきとは違うドキドキ感で、きっと今は恥ずかしくて顔が真っ赤だ。
「…大樹」
「はい?!え…ちょ、流星さん!?」
「!?」
流星が大樹の胸ぐらを、突然掴んだ。
「お前…今、由奈って言ったな」
さっきとは違う、とても低い声で流星が大樹に問いかける。
「え…あ…言いましたけど…」
突然の流星の豹変に、胸ぐらを掴まれている大樹の顔色は真っ青だ。
「次、由奈って呼んだら、もうお前にヘルプ頼まないからな。よく覚えとけ」
「…はい」
何故、流星が怒ってるかわからず、その場の雰囲気にオロオロしてしまう七海。