俺様ホストは 溺愛率100%
じゅ…10万円…
手の平に置かれた10万円を、まじまじと見る。
10万円って言ったら、私のバイト代約2ヶ月分。
そんな大金をぽんっと、見ず知らずの女子高生に渡すなんてー…
「これで、好きなブランドのバックでも買いな。友達に自慢できるだろ?」
「ぶ…ブランドのバック?」
今まで生きてきた中で、一度もブランドのバックなど持ったこともないし、欲しいと思ったこともない。
「ブランドのバック持ってるって言えば、一目置かれるぞ」
「!」
「良かったな。仲間はずれにはならないぞ」
ブランドのバック持ってるからって、一目置かれても嬉しくないし。
持ってないからって仲間はずれにはならない。
それにー…
渡された10万円を、ぎゅっと握りしめる。