俺様ホストは 溺愛率100%
「ブランドのバックとか興味ないですし、持ってないからって仲間外れにするような友達もいません。それに…」
俯き加減にそう言うと、ぎゅっと握りしめていた封筒を男の人の前に突き出した。
「こんな大金を稼ぐの大変だったと思うのに、名前も知らない私なんかに渡したらいけません」
俯いていた顔を上げ、真っ直ぐと男の人を見て言った。
「とにかく、受け取れませんから!それじゃ」
無理矢理、男の人に封筒を返すと、その場から逃げるように立ち去る。
「はぁ…はぁ…」
後ろを振り返りもせず、早足で商店街を抜けた。