俺様ホストは 溺愛率100%
「おはようございまーす」
放課後、いつものように自宅近くのスーパーへアルバイトに向かうと、違和感半端ない人物が店内にいた。
「…え…」
店内を通り、バックヤードに向かおうとしていた足が止まった。
「え…」
視線は、一点に向けられる。
「おはよう、七海ちゃん」
「!」
店内とバックヤードの扉の前で動けなくなっていると、声を掛けてきたのは同じレジ係で働く年配のパートの田嶋さん。
「七海ちゃんも驚いたでしょ?あそこにいる男の人、夕方からずっといるのよ」
耳元でこそこそと話す、田嶋さん。
「へ…へぇ…」
ドクン、ドクン。
「怪しいから店長にも言ったんだけどね。ただいるだけだから何も言えないって。けどさ…」
ドクン、ドクン。
何で…
何で…
ドクン、ドクン。
「綺麗な男の人よねぇ。あの格好からして、夜の仕事だとは思うけど。まさか、ここで待ち合わせとか?」
何で、あの男の人がここにいるの!?