俺様ホストは 溺愛率100%
「はぁ…しょうがねぇなぁ」
「!」
さっきよりも大きな溜め息が聞こえたと思ったら、身体が宙に浮いた。
「なっ」
地面から足が離れ、視界に入ってくるのはコンクリートの地面。
「帰るぞ」
「ちょっ…」
この状態で!?
流星は、米俵を担ぐように七海を肩で担いだ。
「おっ…下ろしてくださいっ」
こんな格好、恥ずかしい!!
「うるせぇな。腰が抜けて歩けないんだろ?黙って運ばれろ」
黙って運ばれろって…
「ガキが一人で出歩く時間じゃねぇんだよ。大人しく送られろ」
ガキって…
しかも、大人しく送られろって…
何かこの人、めっちゃ強引なんですけど!?
「あのなぁ、お前が思ってるより世の中危ないことばかりなんだよ。いい奴らばかりがいると思ったら、大間違いなんだよ」
あなたもね!!?
説教じみた言葉で言った流星に対し、心の中で突っ込んだ。