俺様ホストは 溺愛率100%
「さっさと帰れなんて、ヒドイじゃないですか!俺だって、仕事帰りに直で流星さん家に行って、しかも途中で朝ごはんまで買って来いって。人使いが荒い」
怒った口調で大樹という金髪の男は、流星に向かって大きな声で言った。
そ…そんな大きな声で…
キョロキョロと辺りを見渡し、誰か見てないかを確認してしまう。
「悪かった。礼は、また今度するから」
「約束ですよ?」
「あぁ」
流星と大樹のやり取りよりも、近所の人が大きな声を聞いて様子を見に来ないかが心配で、落ち着かない。
ドキドキー…
流星さんのあんな姿を近所の人に見られたら、どんな噂をされるかー…
てか、早く部屋に入ってよ!!
流星さん!!
「ほらよ」
「!」
2階から見下ろす流星に向かって睨んでいると、大樹が目の前に荷物を差し出した。
「え…あ…すいません」
突然荷物を渡され、戸惑いながらも荷物を受け取った。
「…こんなガキよりも、シャンパン入れてくれる客の方がいいのに。流星さん、何考えてんだか」
「!」
ドクンー
目の前にいる大樹が、ボソッと言った。
「…」
…そんなことを言われてもー…
目の前にいる大樹をじっと見つめた。