俺様ホストは 溺愛率100%
"何が?"という表情の流星を、無理やり部屋の中に押し込み、勢いよく玄関のドアを閉めた。
バタン!
「…ドア壊れるぞ」
勢いよく閉めすぎたため、ドアは大きな音を立てた。
その音を聞いた流星は、苦笑いで言った。
誰のせいだと思ってるの!!?
そんな流星に対して、持っている荷物を投げ飛ばしたくなる。
「とりあえず、朝飯食べようぜ。腹減った」
流星はそう言うと、部屋の奥へと向かって行く。
昨日初めて来たのに、今日にはもう我が家同然でいる。
「…」
この人は本当に、何なの…
もう怒りを通り越して、マイペース過ぎる流星に脱力してしまう。
「七海、早く」
流星がダイニングテーブルの前に立ち、呼んでいる。
「はぁ…」
流星に聞こえないように溜め息をつき、"はいはい"と返事をすると、流星の元に向かった。