俺様ホストは  溺愛率100%



"何が?"という表情の流星を、無理やり部屋の中に押し込み、勢いよく玄関のドアを閉めた。

バタン!


「…ドア壊れるぞ」

勢いよく閉めすぎたため、ドアは大きな音を立てた。
その音を聞いた流星は、苦笑いで言った。


誰のせいだと思ってるの!!?


そんな流星に対して、持っている荷物を投げ飛ばしたくなる。


「とりあえず、朝飯食べようぜ。腹減った」


流星はそう言うと、部屋の奥へと向かって行く。
昨日初めて来たのに、今日にはもう我が家同然でいる。


「…」


この人は本当に、何なの…


もう怒りを通り越して、マイペース過ぎる流星に脱力してしまう。


「七海、早く」

流星がダイニングテーブルの前に立ち、呼んでいる。




「はぁ…」


流星に聞こえないように溜め息をつき、"はいはい"と返事をすると、流星の元に向かった。











< 97 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop