Snow drop ~サンタさんからのプレゼント~ 【完】
久保田君が、私の腕を引いて

抱きしめた。




―――息が、止まる


―――心臓が、止まる


―――言葉が、声が、時間が止まる―――




・・・あったかい・・



ダメなのに。

今、好きになっちゃ

ダメなのに。




受験の邪魔はしない、って決めたのに。

大切な時期を、邪魔しない、って決めたのに。





「気のあるフリを、したんですか?」


ううん、と、久保田君の腕の中で
首を振る。


「あの人は、真衣さんの
 恋人・・ですか?」


ううん、と、もう一度
大きく首を振った。


「だったら
 ” うるさい、あっちに行け! ”
 これが、正解です」
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