Snow drop ~サンタさんからのプレゼント~ 【完】
ごめんごめん、と言うように、

ちょっと笑うと



「笑えません!」


と、久保田君は大きな声を出した。

空港で。

みんなが見ている前で。





「北海道に転勤になったのかと思って。
 そしたら2度と逢えないと思って。
 どうしたらいいのかわからなくて。
 真衣さんからは連絡ないし、
 なんだかよくわからない夜景の写真しか
 送ってこないし。
 僕は学生だからすぐにそっちに
 行けなくてて・・」



久保田君が
息つぎもせず
一気に話しだした。



周りでみんな見てるのに。

こんな朝から

そんなテンションで

まっすぐ私に向かって

言葉にした想いを

ぶつけてくる。




そんな久保田君が

愛おしくて

たまらない。



 
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