彼が隣にいる理由
真っ暗な部屋に明かりを灯し、盛大なため息を吐く。

・・・淋しいよ。

そんなことを彼に言ったら、彼はどんな顔をするのだろう。

きっと、困るよね?

彼と結婚なんて、これっぽっちも望んでいない。

でも、できることなら、これから先も一緒に居たい。

矛盾だらけの、あたしの心。

このままだと、あたしは一生幸せにはならないのだろう。

幸せになりたいのなら、サッサッと彼と縁を切り、部屋から追い出さないと。

そして合コンなんかじゃなく、婚活パーティーなんかに行って、サッサッと結婚するべきだろう。

頭ではわかっているが、実行できていないあたしは、本当にダメな女だ。

盛大なため息を零し、今日もあたしは独り眠りにつく。

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