彼が隣にいる理由
あたし達が退散してから、もう1,2時間は経っている。

でもまだ灯りが付いていて、誰か居るのかと思い、再び先程の場所へと向かう。

そこには、彼が1人で後片付けをしていた。

そんな彼を手伝うように、あたしも片付けに参加した。


「文香さん」


一瞬、彼は驚いたような顔をした。


「1人じゃ大変でしょ?あたしも手伝うよ」

「大丈夫だよ。文香さん、疲れたでしょ?」

「大丈夫。それに、明日・・・日付が変わってるから、今日か。あたし、休みだし」


だから帰ってからでも、あたしはゆっくり休める。

だけど、彼は今日も仕事だろう。

あたしより、彼の方が早く休んだ方が良い。

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