彼が隣にいる理由
文香さんの気持ちがわからなくて、どれだけ俺が不安に思っているか知って欲しい。

でも、今はまだ言えない。

文香さんの気持ちが、俺にはわからないから・・・

気付いたら、みんなコテージに戻っていた。

どうせ戻ったところ、寝れるわけじゃないしな。

そう思い、俺は1人で片付けを始めた。

そこに待ち焦がれていた文香さんが現れるなんて、これっぽっちも想像していなかった。

手伝う。と言う文香さんに、どれだけ俺が喜んでいたかなんて知りもしないんだろうな。

どんな理由であれ、文香さんと一緒に居られるこの状況が俺には嬉しかった。

なのに文香さんは片付けを終え、ゆっくり2人で過ごそうと思っていた俺に、休もう。と言った。

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