彼が隣にいる理由
そんな俺のことを、文香さんは簡単にあしらう。

俺の手を引く文香さんの背中に、離れていかないでと願っていた。

キャンプから帰って来て、いつもの日常がまた始まった。

そんなある日、俺は文香さんの部屋であるものを見つけてしまった。

始め見た時はピンっと来なかったが、よくよく冷静になって考えたら、あれはお見合い写真だ。

お見合い自体、あまり縁のないもの過ぎて、よくわからない。

だが、文香さんは結婚するつもりなのだろうか?

それは、非常に困る。

もしお見合いが上手くいって結婚なんてされたら、一生文香さんは他の男のモノになってしまう。

何とか、阻止しなければ・・・

そう思いながらも、文香さんに確かめる勇気が出ないまま、1人で悶々としていた。

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