彼が隣にいる理由
俺はてっきり年下の男はお断りで、全く興味すらないものだとばかり・・・

てことは、俺らは互いに勘違いし合ってたってことかよ。

・・・馬鹿馬鹿しい。

でも文香さんの気持ちを聞けて、満足し、満たされている俺が居る。


「ねぇ、文香さん。文香さんも、俺が好きだと思っても良いの?」


俺の言葉に、文香さんは小さく頷く。

そんな文香さんが愛おしくて、抱き締めていた手に力を込める。


「文香さん、俺は大好きだよ。こんな俺だけど、付き合ってくれる?」


文香さんの目を見て、真っ直ぐに想いを伝えた。

すると文香さんは恥ずかしそうに頬を赤らめ、小さく笑った。


「咲大くん。こんなあたしだけど、よろしくお願いします」

「こちらこそ」


そう言い、俺は文香さんのことを再び抱き締めた。

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